核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

小方 孝 , 福田 和維 , 小野 淳平 , 伊藤 拓哉「歌舞伎の物語における綯い交ぜの方法の検討とその一方法」

 『人工知能学会全国大会論文集』JSAI2020(0), 3P5OS16b02-3P5OS16b02, 2020。

 物語生成研究の最新の論文です。

 歌舞伎の「ないまぜ」技法の取り入れ。といっても私は歌舞伎をろくに知らないので、鎌倉時代じゃない歌舞伎に「さしたる用もなかりせばこれにて御免」とかいって弁慶が出て来る、ぐらいしか知らないのですが。

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<p>「綯い交ぜ」は歌舞伎の物語を作り出すための単なる一手法ではなく,最重要な構成原理である.綯い交ぜに関しては様々な説明があるが,ここでは凡そ,既存のある物語―神話・伝説・民話・語り物・歴史等―の「世界」―人物・事件・時代背景等―をベースに,その他の物語の世界との様々な仕方での合成や関連付けを通じて,一つの新しい物語作品を作り出すという,物語創出原理のことを綯い交ぜと考える.

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 たしかにそういう技法はあるでしょうが、もとの世界(観)がしっかりと構築され、観客に共有されていないと、安っぽくなりやすいのではと危惧します。

 ナウシカ歌舞伎とかはどうなんでしょうか。