つい最近出た、実写のようにリアルな映像のリメイクも好評のようですが、今回は一九九七年のオリジナル版の話を。もう二三年も前のゲームです。
今までの中世風ではなく、近未来風の退廃的な巨大都市ミッドガルが舞台。
王様ではなく巨大企業が支配し、私兵と星の寿命を縮めるエネルギーで貧民を虐げる時代。そんな企業に抗う小さな組織に、一人の謎めいた若者が……。
絵柄は今から見ると古いかも知れませんが、当時は最新のハードであったプレイステーションの技術を極めたCGで、それこそ未来を感じさせてくれたものです。
特に本社ビルでの新社長との対決や、バイクで窓をつきやぶって脱出し、そのままカーチェイスゲームに移行するあたりは興奮しました。ミッドガルから出ると今までのFFと同じようなワールドマップになり、ちょっと失望はしましたが。
リメイク版をこれから始める人のためにネタバレは避けますが、主人公たちの過去・心理にふみこんだ、けっこう重い展開になるとは言っておきます。
その作風(近未来SFと心理劇)をさらにつきつめた、同じスクエア社(当時)のゲーム『ゼノギアス』なんてのにも夢中になりました。またいずれ紹介させていただきます。