2021-02-21 「決戦下精神上の問題 日本文化の知的参謀本部」(『日本学芸新聞』一九四三(昭和一八)年四月一日) その6 今和次郎 小林秀雄 「考現学」の提唱者としておなじみの、今和次郎。 彼は「随筆」「雑文家」の立場から、「皆が決戦生活、或は生産増強に忠実であるべく」皆のはげましになりたいとの趣旨から、単調無味な国策の宣伝に不満を述べています。 当局の統制に異議を唱えているようでそうでもないという、中身の薄い発言でした。