核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

サウダージ

 曲名ではなく音楽用語なのですが、さしあたっては「音楽紹介」の項に入れておきます。いずれ別の書庫に移動するかもしれません。
 以下、ウィキペディアの「サウダージ」の記事より転載。
 
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 サウダージ(Saudade、あるいはサウダーデとも)とは、郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持つ、ポルトガル語およびガリシア語語彙ポルトガル語、およびそれと極めて近い関係にあるガリシア語に独特の単語とされ、他の言語では一つの単語で言い表しづらい複雑なニュアンスを持つ。
 (略)
 単なる郷愁(nostalgie、ノスタルジー)でなく、温かい家庭や両親に守られ、無邪気に楽しい日々を過ごせた過去の自分への郷愁や、大人に成長した事でもう得られない懐かしい感情を意味する言葉と言われる。だが、それ以外にも、追い求めても叶わぬもの、いわゆる『憧れ』といったニュアンスも含んでおり、簡単に説明することはできない。
 (略)
 Chega de Saudade(シェガ・ヂ・サウダーヂ、日本題:想いあふれて)は、ボサノヴァの第1号として知られるように、サウダージボサノヴァの重要なキーワードとなっている。
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 …ははあ、あれですね。わかります。ポルトガル語など知らない私にも。
 大正期の村井弦斎の小説にも、それに近い感情を抱かせるものがあります。こっちが勝手に感情移入しているだけの可能性も否定できませんが。