2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「歴史といふやうなものは英雄の歴史であるということは賛成だ」「英雄といふやうな名前に恰度相応しいのは日本武尊だネ」と小林は発言しています。私はそのどちらにも賛成しません。
日独伊三国同盟締結(1940(昭和15)年9月前後)の時点で、小林秀雄はヒットラーをどう評価していたか。 小林秀雄・石川達三・林房雄「英雄を語る」(『文学界』1940(昭和15)年11月1日 国会図書館所蔵)のコピーを紹介します。私の知る限…
やむをえない用事でして。3月10日ごろには帰るかと思います。 現在、小林秀雄について3点ほど疑問のコメントをいただいておりますが、しばらくは答えられないことをお詫びしておきます。 1、小林秀雄は『我が闘争』をどう評価していたか。 2、『考える…
プラトン著、藤沢令夫訳『国家(上)』(岩波文庫 1979)より。半年ほど前に扱った時に、「トラさん乱入編」をやるとか予告してしまいましたが、現在の私にはトラさんを論破できるだけの能力はないことが判明しまして。 第1巻の正義論を少し飛ばしまし…
ポーの(小林秀雄訳ではない)「メルツェルのチェス、プレイヤー」についてのネット上で読める論文をciniiで見つけました。そろそろ出かける時間なので、とりあえず紹介だけしておきます。 http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/limedio/dlam/M29/M290418/4.pdf …
andew様があんまり誠実誠実と持ち上げるから、やわらかい話が書きづらくなったじゃないか。気分を変えて、今回はアニメの話です。このオープニングはほんとに名曲です。 紅蜂の悪だくみで愛用のドライバーを壊されたサル。新しいドライバーにする木の根っこ…
思うところあって、表示名を本名に直しました。 過去の創作シリーズなどの名義は「アンタルキダス」のままにしておきます。ただ、まじめな議論をしてくださる方に対して、雅号ではきまりが悪いとつくづく感じました。そういう理由です。 画像のブタさんも変…
「本書がまず最初に主張するのは、暴力と戦争に代替できるような非暴力的闘争の技術が現に実在するということである」(原著者 日本語版に寄せて)。 こういう明快な文章を読むと、私は一気に気分が晴れるのです。これでこそ読書。 軍事力によらない、市民を…
このブログでもたびたび扱ってきました小林秀雄のエッセイ「常識」ですが、このたびandew様から、 ※ あなたが誠実な方なのであれば、改めて問います。 小林秀雄は、(ポーの理屈ではなく) 「神様(完全知の存在)が二人いないこと」を根拠とした「機械に将…