幸田露伴がアイヌの悲歌を描いた小説『雪紛々』は、第十五回以降を弟子に丸投げしたということで評判がよくありません。
その弟子こと、堀内新泉が気になって検索しました。CiNiiの論文は2本ヒット。
堀内新泉の宇宙探検―― 科学小説の起源が語るアンチ・ミメーシス
ストリッポリ ジュセッペ 国文学研究資料館紀要 文学研究篇 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature 48 227-258, 2022-03-18
<立志小説>と読書モード : 辛苦という快楽
和田 敦彦 日本文学 48 (2), 24-34, 1999
前者によれば、「水星探検記」(一九〇六)、「金星探検記」(一九〇七)、「月世界探検隊」(一九〇七)、「少年小説昇天記」(一九一〇)などを刊行しているそうです。けっこう本気で調べれば面白い人かも知れませんが、今回は時間の都合があるので二論文を読むにとどめておきます。