核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2021-11-07から1日間の記事一覧

川西政明『小説の終焉』(岩波新書 二〇〇四)

二葉亭四迷の『浮雲』(一八八七~九一)から約百二十年。敗戦をはさんで前期六十年と後期六十年。『浮雲』以来の小説の主題は書き終えられたというご主張です。 いくつもの「〇〇の終焉」の中に、「戦争の終焉」と題する章もありましたが、戦争そのものがな…

歌舞伎『女浪人』同時代評

『都新聞』一九一一(明治四四)年六月二十四日三面。 青々園「歌舞伎座の六月」。 「一番目の「女浪人」は維新の大政返上から伏見の戦争までをスラ〱と書いたもので謂はゆる「女浪人」といはるゝ芝翫の仲居お信が主人公のやうではあるが、芝居としてはアツ…