核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

やらかさなかったかも

 遅塚麗水『蝦夷大王』について言及した、以下の博士論文が見つかりました。

 

 Raj Lakhi SEN『明治文学作品を養子法・制度から読み直す』 二〇五頁、注3

 

 コピペしようとしたら文字化けしたので要約します。内藤千珠子「「アイヌ」を象る文学」(『日本近代文学』(第63集 二〇〇〇年 一九頁))によりますと、幸田露伴『雪紛々』と遅塚麗水『蝦夷大王』はともに、「アイヌ」を女性ジェンダー化し、「アイヌ」滅亡の物語を小説で上書きしてしまっていると、批判なさっているそうです。

 遅塚麗水『蝦夷大王』(『都の花』一八九二(明治二五)~一八九三(明治二六))を読んだ上で、内藤論も読み(『日本近代文学』の同号は持ってませんでした)、自分なりに考えてみようと思います。