核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

福地桜痴の「夢」

 別号は夢のや主人。第一作『もしや草紙』の副主人公は夢野実(ゆめのまこと)。この夢野実はほか複数の作品にも登場します。また『仙居の夢』という作品では、選挙の夢の結末に唐突に蛙が出現しますが、これは政治を「変える」にかけているようです。

 彼は「夢」という概念になみなみならぬ関心を抱いていました。

 現実世界ではいろいろ失敗をやらかした福地ですが、小説や劇作で現実とは違う世界を描き、もって実社会を変革していく、といった理想を抱いていたのではないでしょうか。