塩津誠作「軍備維持の幻想」（『国際知識』８（４） １９２８（昭和３）年４月）

　　通常兵器の廃絶をめざすブログにふさわしいネタを。

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　国家の安寧保持の為め、軍備が是非必要であると言ふのは、畢竟幻想である。国家も個人と同じて（原文のまま）ある。喧嘩を売られても、之を買はぬ気なら、懐剣を持つたり、ピストルを持つて歩るく必要はない。国家でも戦争をせない気であり、若し其の利害を、侵された場合に、戦争以外の方法で、之を防御する決心があらば、軍備を維持する必要はない。

　（六〇頁）

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