核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

福地桜痴の『東京日日新聞』論説

 『近代文学研究叢書 8』をもとに、戦争や文明論に関わる論説をリストアップしてみました。

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東京日日新聞 明治9(1876),6、23~27 トルコ廃帝、ヨーロッパ文明進歩の総論
同 明治10(1877)、10,10~12 欧州文明之一本質
同 明治11(1878)、4,5 万国公法は争利世界に行はるべき乎
同 明治11、5,24 政治は道理に由るべき乎将た輿論に従うべき乎
同 明治12(1879)、5、27~30 朝鮮処分論
同 明治12、6、9~10 宇内万国の現状
同 明治12、9、30 自由政府、専制政府は孰れか良否
同 明治12、10、25 東洋政略の一大事
同 明治13(1880)・8・24 清廷の国是は和戦孰に在る乎
同 明治13・10・28 日本の中立
同 明治13・10・30 清廷の国是如何
同 明治14(1881)・1・18~19 局外中立 露清の形成
同 明治15(1882)・8・15~21 朝鮮の内乱に干渉すべからず
同 明治16(1883)・1・26~27、29~31 東洋の交際 兵備余論
同 明治16・12・1、6~8 和戦の決如何 文明社会の快楽
同 明治16・12・26 防衛の議
同 明治17(1884)・10・2~3 欧州の侵略主義 欧州の武備
同 明治17・10・15 欧州諸国が東洋諸国の文明をみとめざるは如何
同 明治18(1885)・1・2 帝国は和せんと欲するか戦はんと欲するか
同 明治18・1・9 兵備を以て平和を謀るべし
同 明治18・2・1 軍備は平和の役詰なり
同 明治18・7・11 軍備を節減するは不可なり
同 明治18・8・10 欧州諸強国は皆占拠主義なり
同 明治19(1886)・5・4 民主々義は欧州の国情なり
同 明治20(1887)・2・27 欧州の平和は望むべき乎
同 明治20(1887)・3・9~10 戦はん乎和せん乎
同 明治22(1889)・1・3~3・15(中絶) 「外国巡礼」
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 中には「ん?」な題名もあります(「兵備を以て平和を謀るべし」とか)。
 アジア侵略の方向に向かいつつある欧州文明、そして被害者から加害者に転じつつある日本。それらを桜痴はどう見ていたのか。可能な限り読んでみます。