核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

高木健夫『新聞小説史 明治篇』(国書刊行会 一九七四) より 渡辺台水の小説

 日本初の平和主義論「宇内平和主義ノ進歩」の著者(と推定される)、渡辺台水が小説も書いていたとのことです。「東海散士、大毎主筆に」の章より。

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 『大毎』(引用者注 大阪毎日新聞)連載の小説は、(略)渡辺台水が田口年信、歌川国峰の挿画で「実録・隼人の風」(22・6・1~8・4)を五十四回書いているが、散士のものはない。
 それもそのはずで、渡辺台水の小説が連載されたころは、散士はすでに『大阪毎日』にはいなかった。
  高木健夫『新聞小説史 明治篇』(国書刊行会 一九七四 一二七ページ) 
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 実録隼人の風というと、やはり西南戦争関係が連想されます。優先順位としては福地桜痴の新聞論説より後になりますが、見てみる価値はありそうです。