軽いつっこみから。木下尚江の「『良人の自白』は明治三十七年から二年、「大毎東日」に断続的に連載され」（七一ページ）とあるのは、『毎日新聞』の誤りと思われます。「大阪」も「東京」もつかない、島田三郎経営の『毎日新聞』。私は同作品の初出を縮刷版で読んだこともあるので、間違いありません。
……などとつっこむために買ったわけではありません。木下尚江や村井弦斎は、私にとっては忘れられた作家ではないので。お目当ては本当に忘れられた作家たちのほうです。
私も『大毎東日』（特に『大阪毎日新聞』）のほうは全然詳しくないので。これはと思った新情報を。
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家庭小説のスターは菊池幽芳で、（略）「大阪毎日」で文海や渡辺台水（たいすい）の膝下から出ている。（略）明治二十四年に水戸出身の渡辺台水の知遇を得て大阪毎日新聞社に入る。
（二八ページ）
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日本で二番目の平和主義者（？）渡辺台水がこんなところで出て来るとは思いませんでした。
詳細は↓あたりを。今のところ渡辺台水だという確証はありません。
https://blogs.yahoo.co.jp/fktouc18411906/14142485.html
