伊藤整『
日本文壇史10 新文学の群生期』(
講談社文芸文庫 1996)より孫引き。確か山本武利『近代日本の新聞読者層』に同じ記事の正確な出典が載っていたのでいずれ調査します。
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雑誌「
中央公論」は、それ等の各新聞の特色を、次のような戯評によって区分けして見せた。
「読売は女学生、東京朝日は奥様風、毎日は先生、国民は紳士、時事は番頭、日日は官吏、報知は女房振り、二六はベランメ風、やまとは隠居振り、日本は政客風。」(125ページ)
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・・・なお、木下尚江は
毎日新聞、
村井弦斎は報知新聞、
福地桜痴は日出国(と書いて「やまと」)新聞、遅塚麗水はここにない都新聞にそれぞれ所属して小説を連載していました。
人道主義の尚江、食道楽の弦斎、時代物と見せかけて
反戦小説な桜痴。あたってるような。