今のところ、もやもやっと考えをまとめかねている状態です。
「なぜ人を殺してはいけないのか?」について。
私はいまだに明白な答えを出せずにいます。
ただ、「これらはまずい。間違っている」と思う一群の答えはありまして。
「法律で決まっているから」
「聖書(あるいは各種宗教の経典)に書いてあるから」
「世間の常識だから。答えるまでもない」
といった、「〇〇が命じるから」という類の答えは、
「ならば、〇〇が殺せと命じたら殺してもいいのか?」
という新たな問いに答えられないからです。実際、どこの国でも戦争時にあっては法律・宗教・世間がこぞって敵国人を殺せと命じるものです。
ならば、戦争時にあって生じる、「なぜ敵国人を殺してはいけないのか?」という問いにも対抗できる答えはないものか。
私のうすぼんやりとした哲学的直観では、義務論ではなく帰結主義に、その答えが見つかるのではと予感しています。
帰結主義(損得勘定)は義務論に比べて俗っぽい印象がありますが、そうとも限らないと私は思います。損得の意味を極限までつきつめた上でですが。