孔子本人が必ずしも平和主義者ではないことは前回も述べましたが、弟子の中には例外が。
「害されてもしかえしはしない」というのは個人レベルの話で、国家間のことについてもそうだったのかはわかりませんが、孔子の弟子としては例外的といえるでしょう。以下、濱川論の訳文より引用。
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孔子の優秀な弟子であった曾子が、それ以上に優秀な弟子で孔子が最も愛した顔回(顔淵)について、「才能があるのに無いものに教えを乞い、知識が豊かであるのに乏しいものに教えを乞い、有っても無いように、充実していてもからっぽのようにふるまい、害されてもしかえしをしない。昔、わが友の顔回はそのようにつとめたものだ」と回顧した一文である。
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