2019-05-01 「殉死の弊風」(『東京朝日新聞』一九一二(大正元)年八月一〇日) 芥川龍之介「将軍」 #その他文学 改元直後に発表された、殉死は非文明的であり、不忠不義でさえあるとの論説です。 じゃあ乃木希典の殉死も批判しているのかと思いきや、その翌月、九月一四日の「乃木大将夫婦共に自殺」の第一報はやけに好意的でした。迎合的です。 桐生悠々の『信濃毎日新聞』は一貫して乃木殉死を非難していたようですが未見。いずれ見たいものです。