核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

トドロフのレンブラント観

 トドロフは福島の災害についても言及しているのですが、思っていたよりは平凡な意見でした。代わりにレンブラントの自画像観のほうを。

   ※
 レンブラントはおそらく世界でもっとも多く自分自身を描いた画家であろう(ピカソの場合を除いて)。
 (略)
 レンブラントは自分の顔に、ありとあらゆる感情、ありとあらゆる態度、ありとあらゆる役柄の表情を与えている。弟子のホーホストラーテンがすでに指摘しているが、彼は役者のように、他人になりすましているのである。
 トドロフ『芸術か人生か!レンブラントの場合』みすず書房 二〇〇九)
   ※

 演技か……気に留めておきます。