デジタルコレクションにありました。読めたからどうだってこともありませんが。
多少の邪念を持ってもくじを見たのですが、『暗い絵』『真空地帯』で知られる野間宏以外は、私の知ってる名前はありませんでした。
「同志よ!
つきすすむ 大きなスターリンの星にみちびかれて」
(野間宏「星の歩み」)
とかなんとか、空虚な賛美詩がえんえんと続きます。
彼らはスターリン政権下の実状を知らなかったのであって、その惨禍が明るみに出た後世の視点から批判するのは不謹慎だ・・・・・・という声もあるかも知れません。
しかし、強大な独裁者にすり寄ることで権力欲を満足させようとするタイプの人間カタログとしては、こういう本も読む価値はあると思います。