核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-07-23から1日間の記事一覧

宮本百合子もか

宮本百合子といえば、戦時中も獄中で非転向を貫き、戦争協力に加わらなかった良心的な人、というイメージがあるのですが。 その宮本百合子が戦後に刊行した、『歌声よおこれ』中の、「政治と作家の現実」にはこうあります。以下、青空文庫よりコピペ。 ※ ソ…

『スターリン讃歌』読めました

デジタルコレクションにありました。読めたからどうだってこともありませんが。 多少の邪念を持ってもくじを見たのですが、『暗い絵』『真空地帯』で知られる野間宏以外は、私の知ってる名前はありませんでした。 「同志よ! つきすすむ 大きなスターリンの…

日本人の手になる『スターリン讃歌』という本がある

「スターリン惨禍」の誤字ではありません。 福田恒存は参加していませんが、戦後文学者として知られる野間宏らが執筆した、『スターリン讃歌』が存在するのです。 こわいもの見たさでデジコレ検索しましたが読めませんでした。「日本の古本屋」にはあるので…

スターリンの言葉をふりかざす福田恒存

『白く塗りたる墓』(一九四八)収録の、「論理の暴力について」という文章の冒頭で、福田は出典を示さずに、「知識人は中間者であって階級ではありえない」という趣旨の引用をしています。誰の言葉かと思ったら、 ※ 今日において階級とはブルジョワジーとプ…