核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「マスオ出世コース」

 雪室俊一脚本なので期待していたのですが、意外と無難な話でした。
 アナゴさん出てこないし。中島が「マスオさんは出世するよ。おじいちゃんも言ってたよ」という場面もありましたが、あのへんのサブキャラ同士の人間関係はどんなもんなんでしょうか。一度、磯野・フグ田家が一切出てこない外伝が見たいものです。『ムーミン谷の十一月』的な。
 原作では、いきなりカツラを着用してきた課長に、
  マスオ「ア!」(次のコマで)「もてますョ!!」
  課長「そんな浮いた気じゃない。うらが鉄製のヘルメットなンだ」
 という話が傑作でしたが、アニメ化は無理でしょうな。「バットで上役ぼく殺」事件が背景だし。
 なお、私もカメラの「半押し」は知りませんでした・・・。
 
 (以下は2012年7月2日追記)
 上記の4コマは長谷川町子サザエさん』(姉妹社)六十七巻29ページより。1973(昭和48)年8~12月の朝日新聞を調べれば初出があるはずです。サザエさんは戦後史の貴重な資料。
 なお私は長谷川先生の「なンだ」「しまス」という表記が好きでたまりません。