2022-12-23から1日間の記事一覧
研究されつくしたかに見える夏目漱石ですが、『永日小品』にはまだ手つかずの作品がいくつかあるようです。私は今のところ漱石論を書くつもりはありませんが、ふと思い出して。 「金」という、柄谷行人のNAM構想みたいな限定通貨論を打ち出した小品につい…
伊藤野枝「火つけ彦七」が収録されたアンソロジー。塩見氏による作品解説にはこうあります。 ※ 「乞食は、村にはいって街道を少し行くと左側にある森の中にはいっていきました」 小説家はけっして右のような文を書かないし、全体に構成、描写とも稚拙である…