核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-07-27から1日間の記事一覧

嵯峨のや主人「国民大帝」(『明治文庫』第八編 一八九四(明治二七)年)

日清戦争開戦の年に刊行された(もしかしたら雑誌初出があるかもですが)、 『国 民 大 帝』。 インパクトのある題です。作者は「嵯峨のやおむろ」だったり「矢崎嵯峨のや」だったりする矢崎鎮四郎(やざきしんしろう)。坪内逍遙門下です。 しかし国民大帝…

『文明世界 宇宙之舵蔓』(一八八七(明治二〇)年)より、「第二十 空話機の発明」

ちょっと気分を変えて、明治ウチュウ系小説の紹介を。私も実は通読してなくて、原著者の名前も知らないのですが。題名は「BUNMEISEKAI WUCHU NO KAJIーZURU」と、表紙にローマ字で書いてありました。 その「第二十 空話機の発明」…

『ナチスの文学』に様々配慮した福田恒存

もう、今さら何が出てこようと驚きませんが。 高橋義孝『ナチスの文学』(一九四一)の「あとがき」より。 ※ 終りに、種々御配慮を戴いた畏友福田恒存氏に厚く感謝の意を表する。 一九四〇年十二月 著 者 (二七九頁) ※ 東京帝国大学英文科卒の福田恒存が、…