ちょっと気分を変えて、明治ウチュウ系小説の紹介を。私も実は通読してなくて、原著者の名前も知らないのですが。題名は「BUNMEISEKAI WUCHU NO KAJIーZURU」と、表紙にローマ字で書いてありました。
その「第二十 空話機の発明」の章。惑星間電話機です。
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是(これ)なん遠き空中なる万世界の人々と互(かた)みに談話物語る空話機と云ふものにて木星に在る甲会に報告(つげ)んとするには我が所有(たもちあ)る空話機と互みに電気の作用を運ばせ彼我の思意(おもい)を通ずるなり
(一五七頁)
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もちろん無線。地球上空から木星までケーブルが張ってあったら逆にすごいけど。
「電信伝話機」よりも明瞭で「誤りなく」音声を伝えるんだそうです。「電話機」の女交換手みたいなのが介在してたら、宇宙戦争が勃発しかねんような。