2022-07-29 クラウゼヴィッツ著 森林太郎訳『大戦学理 上巻』の冒頭近く クラゼヴィッツのヴィは、正確には「ヰ」に濁点。 森鴎外はこの戦争論を積極的に日本に移入したので、彼の戦争観を知るすべになるかと読みました。はたして。 博愛の人は戦争の犠牲を減らそうなんて言うけれど、そういう「婦人の仁」は迷妄で、血を流すことを躊躇しない敵と戦えば負けるに決まっている、なんて論じています(五頁 大意)。 それがクラウゼヴィッツの考えであり、鴎外もそうした思想を日本軍内に広めようとしていたのなら、平和主義者としてはあまり期待はできなさそうです。