核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

クラウゼヴィッツ著 森林太郎訳『大戦学理 上巻』の冒頭近く

 クラゼヴィッツのヴィは、正確には「ヰ」に濁点。

 森鴎外はこの戦争論を積極的に日本に移入したので、彼の戦争観を知るすべになるかと読みました。はたして。

 博愛の人は戦争の犠牲を減らそうなんて言うけれど、そういう「婦人の仁」は迷妄で、血を流すことを躊躇しない敵と戦えば負けるに決まっている、なんて論じています(五頁 大意)。

 それがクラウゼヴィッツの考えであり、鴎外もそうした思想を日本軍内に広めようとしていたのなら、平和主義者としてはあまり期待はできなさそうです。