核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「鼎談 海軍精神の探究」 『大洋』1942(昭和17)年5月号(4巻5号) その8

 2012年5月18日より8回に渡ってお届けしました「海軍精神の探究」画像紹介も、今回でやっと終わりです。
 戦争の記録としては役立ちそうもありませんけど(一応ウラをとってはみます)、「大本営発表のできるまで」の資料としてはそれなりに価値があるのでは。
 少なくとも、小林秀雄が、「戦争中に『無常といふ事』にある宿命的なものの究明に沈潜してゐた」(新潮社『河上徹太郎著作集 第二巻』132ページ)とか、ましてや「当時時局と共に緊迫して来た国民精神総動員的なそれに対しても果敢に抗った」(同書151ページ)などがまったくの嘘であることは、これで証明できたかと思います。 上記の文を書いた河上徹太郎自身が、それを嘘と知っていたはずです。
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