2018-09-11 言うほど立憲改進党か? 矢野龍渓 #日本史 矢野龍渓の『経国美談』は、立憲改進党的(あるいは反自由党的)な思想で貫かれているというのが、柳田泉以来の伝統的な評価なのですが。 しかし、自由党系の活動家にも愛読されていたとか、そもそも作中に描かれている斉武は共和国であるとか、疑問の余地はいくつかありまして。 わが「ジャーナリストはいかなるデモクラシーを描いたか」論では、もう少しきめこまかな分析をめざそうと思います。作品に即して。