2020-08-12 「塹壕の中に無神論者はいない」 「戦争 無神論」で検索したら出てきたことわざです。 このところ、宮沢賢治『烏の北斗七星』がらみで、戦争と信仰の関わりなど考えています。 ミクロ的な兵士の立場からすれば、上記のことわざもうなずけます。死を目前にすれば、それこそマジエル様でも何でも祈りたくなることでしょう。 しかし、マクロ的な立場では。そうした信仰に支えられた兵士たちが、結果として戦争遂行をスムーズにしているという構造があるわけです(『烏の北斗七星』も、そうした構造を描いているように思えます)。 戦争を止めるためには、「塹壕の中で無神論者である勇気」が必要なのではないかと思うのです。