核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「塹壕の中に無神論者はいない」

 「戦争 無神論」で検索したら出てきたことわざです。

 このところ、宮沢賢治『烏の北斗七星』がらみで、戦争と信仰の関わりなど考えています。

 ミクロ的な兵士の立場からすれば、上記のことわざもうなずけます。死を目前にすれば、それこそマジエル様でも何でも祈りたくなることでしょう。

 しかし、マクロ的な立場では。そうした信仰に支えられた兵士たちが、結果として戦争遂行をスムーズにしているという構造があるわけです(『烏の北斗七星』も、そうした構造を描いているように思えます)。

 戦争を止めるためには、「塹壕の中で無神論者である勇気」が必要なのではないかと思うのです。