聖書の非人道性を示す挿話。けっこうネット上で流布しているので、最小限の引用にとどめます。旧約聖書『列王記Ⅱ』2。
※
エリシャはそこからベテルへ上って行った。彼が道を上って行くと、この町から小さい子どもたちが出て来て、彼をからかって、「上って来い、はげ頭。上って来い、はげ頭。」と言ったので、
彼は振り向いて、彼らをにらみ、主の名によって彼らをのろった。すると、森の中から二頭の雌熊が出て来て、彼らのうち、四十二人の子どもをかき裂いた。
新改訳『聖書』五八〇頁
※
・・・・・・人の頭髪をからかうのは悪いことです。しかし、四十二人の子どもを殺すという報復は度が過ぎています。
アナニヤ・サッピラ事件と同様、これも現実にこういう事件があったかが問題というより、こういう文書を『聖書』と呼ぶことに何の疑問も抱かずにいた、信者たちの道徳性が問題にされるべきでしょう。