核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-01-29から1日間の記事一覧

かの美(は)しきエレキの夢

もういっこ、「邪宗門秘曲」で気になったのは、 ※ かの美(は)しき越歴機(えれき)の夢は天鵝絨(びろうど)の薫(くゆり)にまじり、 珍(めづ)らなる月の世界の鳥獣(とりけもの)映像(うつ)すと聞けり。 ※ の箇所。美しいものを「美しき」と表記する…

「ら」の字が気に入らない

古語の「われら」は一人称単数の意味で使われていたり(『宇治拾遺物語』)、二人称で使われた例すらあるとのことで、ちょっと自信がなくなっています。 しかし、冒頭で「われは思ふ」とある以上、以下の「邪宗門秘曲」にある「われら」が一人称単数や、まし…

『邪宗門』また一周してみたけど

「邪宗門秘曲」の一節、 「願ふは極秘、かの奇しき紅の夢」 を上回る言葉には出会えませんでした。 もう少し若く、苦悩していた時期なら響いたかも知れない言葉はありましたが。 しかし、こういうのがよい詩だとしたら、今の私が求めているものではないよう…

とはいえど

「邪宗門秘曲」に特化した先行論文もあるので、今日中に国会図書館に注文しようと思います。 木下杢太郎の影響や、語彙の共通点をあげたものが多いようです。近場の図書館でそのへんや、北原・木下ら五人の紀行文「五足の靴」も読み返さなければ。 この「五…

本日の予定

今日は日曜日なのですが。 どうも伊藤野枝論にもどれる気がしないので、本日は一日、かねてから気にかかっている、北原白秋「邪宗門秘曲」について書き倒そうと思います。 CiNiiで検索すると、高橋和巳や芥川龍之介がひっかかったりして、意外と先行研…