核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-10-11から1日間の記事一覧

「村井などは二三地方の新聞を受持つて書いて居るが」

以前に書いた記事の再録です。 原抱一庵 「吾の昔」 - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) 『文藝界』1903(明治36)年7~12月。ここでの引用は、『明治文学全集26 根岸派文学集』(筑摩書房 1981(昭和56))の孫…

長山靖生編『少年小説大系 第13巻 森田思軒・村井弦斎集』(三一書房 一九九六 読む予定)

速読には自信があったはずなのですが、いまだに村井弦斎「桑の弓」を読めていません。デジタルコレクションでなく紙媒体なら読みやすいかと思い、検索してみました。 「紀文大尽」「近江聖人」「桑之弓」「風船縁」「伝書鳩」「飛乗太郎」「大福帳」 の、弦…

小谷野敦『『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内』(新潮新書 二〇〇九) その2

『こころ』の低評価には賛同できましたが、それ以外の古典の評価となると、すべて同意というわけにはいきませんでした。以下、「そこは譲れない」作品への論を。 「落ちがあるといえば、星新一などがたくさん書いた、SFの一ジャンルのように見られているシ…