核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

「村井などは二三地方の新聞を受持つて書いて居るが」

 以前に書いた記事の再録です。

 

 原抱一庵 「吾の昔」 - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com)

 

 『文藝界』1903(明治36)年7~12月。ここでの引用は、『明治文学全集26 根岸派文学集』(筑摩書房 1981(昭和56))の孫引きです。

 矢野龍渓が原抱一庵の原稿をボツにした時の言で(おそらく明治23年)、

 

 「『村井などは二三地方の新聞を受持つて書いて居るが、中々評判が好い、収入も大分あるやうだ』◎此村井と云ふを今にして思へば弦斎君のことである。」(415~416ページ)

 

 今にして思わなくても村井弦斎です。そのうちの一つ、『北海道毎日新聞』の「水の月」については以前にも書きましたが、「二三」ということは少なくともあと一つ、弦斎が地方新聞に書いた作品があるのでしょう。