核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

デカルト『省察』本論部分の章立て

 『省察』の本論部分は青空文庫でも読めるし、『方法序説』や『哲学の原理』ともかなりの割合でかぶるので、各章の小見出しを並べるにとどめます。
 
  第一省察 疑いを差しはさみうるものについて
  第二省察 人間的精神の本性について。精神は身体よりも、より良く識られるということ。
  第三省察 神について。神は存在するということ。
  第四省察 真と偽について
  第五省察 物質的な事物(もの)の本質について。そして今いちど神について、神は存在するということ。
  第六省察 物質的な事物(もの)の存在について。ならびに精神と身体との実在的な区別について。
 
 ・・・おおむね、「我」→「神」→「物質」という流れかと。
 で、この『省察』本論部分に対する、同時代の方々の「反論」と、それへのデカルト自身の「答弁」を記したのが、「第一反論」以降のパートになるわけです。
 かくて始まる、仮面の哲学者デカルトの6番勝負。思えば彼も『三銃士』と同じルイ十三世やリシュリューの時代の人なわけで。ご期待ください。