核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『清須会議』

 織田家の本拠地が清須(清州)城だった時代と安土城時代では、家臣の総数も大幅に違うわけです。
 で、三人相部屋に入れられた佐々成政らしき武将が、清須城の狭さをぼやくシーンがありまして。そういう、「重大な事件がやたら狭い空間で頻発することによるドタバタ」狙いなのかと思ったら、そういうわけでもなかったようです。
 お市の居室に面した中庭はむやみと出てきましたが、あれは全部(作品内で)同じ場所だったのでしょうか。だとしたら、そんなとこで忍者軍団が暴れたり、秀吉が利家に大声で天下取りを宣言したりするのもどうかと思います。
 全般的に人物造形が浅く、悪い意味でまんが的なギャグが目立つ中、中谷美紀演じる寧(ねい。秀吉夫人)はがんばってました。彼女が全部筋書を書いていたという裏設定だとしても納得できるくらいです。ダンスだけでなく歌も披露してくれれば、坂本龍一プロデュース時代からのファンとしてはうれしかったとこです。
 実はこの映画よりも、寄り道した図書館で読んだロールズの正義論の方が気になってまして。いずれそちらの感想も書きます。