核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

笑顔と「かわいさ」

 一般的には、無表情な顔よりは笑った顔のほうがかわいく見えるものですが。
 まんが日本昔ばなしのぼうや(あの龍に乗った子供)に関する限り、笑ってない顔の方がかわいく見えるように思います。
 「かわいさ」とは根本的に、自分より小さい存在に向けられる評価だと思うのです。ミロのビーナスモナリザを「かわいい」と思う人はあまりいないように。
 ただ、小さいだけでも物足りないわけで、自分よりも小さい存在が大きくなろうとしている時に、より強い「かわいさ」を感じることもあるわけです。
 初代「機動戦士ガンダム」のキシリア少将が、小さい頃遊んであげたキャスバル坊やが、赤い彗星のシャアと化して復讐をもくろんでいると知り、「かわいいじゃないか」とつぶやいた、あの機微。お若い方にはわかりづらいたとえですみません。
 しかし、キシリアとアラレちゃんが同じ声優(小山まみ)だと知った時には、「かわいさ」とは逆の感情、畏敬の念を感じたものです。