核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

小林秀雄「事変の新しさ」(『満洲新聞』1940年8月27日~8月31日)

 『すばる』2015年2月号掲載文より抜粋要約。

(一) 政治家には非常時の政策というものがあるが、文学者には非常時の思想などない。
(二) 文学者は表現がすべてであり、「表現は拙いが内容はいい」などということはない。
(三) 政治家が歴史の表面に現れた事変を大事にするが、文学者は歴史の底(伝統)に眼をつける。
(四) 「汝自身を知れ」。己の才能の限界を知り、謙遜になること。
(五) 小さい直接経験の世界の中の真実だけを書いて自らを(或は他人を)救うのが文学者の運命である。

 一応抜粋はしましたが、私にはまったく了解不能な思想です。小林秀雄については今回はここまで。