核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ジェンダー/セクシュアリティから斬る「将軍」

 斬って斬れないことはない、と思うんですよ。材料はけっこうありまして。
 将軍の視線が「ほとんど処女のように、彼をはにかませるのに足る」だとか、あんな爺さんに手を握られちゃ嬉しくもねえなと言いつつ嬉しそうな兵卒とか。
 かと思うと、下女との相撲や濡れ場の余興を禁止する場面もありまして。
 同性愛と異性愛をともに抑圧し、将軍への敬愛に収斂させるホモソーシャルとしての軍隊、といった論も可能だと思うのですが、私の手には負えないようです。そういう読みの可能性を示唆するにとどめておきます。