2020-11-03 福地桜痴「女壮士」(『文華』一九〇三年一一月号) あの『女浪人』に近い時期で、日露戦争直前でもあるこの作品。 国会図書館の閲覧室まで見に行ったのですが期待はずれでした。コピーはとらなかったので、山田俊治『福地桜痴』三五四頁より。 「権門に媚びて立身した旗本の文弱な子息との婚姻を父から強制された娘は、結婚の当夜に新郎の文弱を諫めるも聞かれず、抜刀した新郎を組み伏せて髪を斬り、出家発心を遂げるのであった」。 ジェンダー秩序の撹乱、というほどでもないようです。