核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

核通十年

 「核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ」という題を掲げて、もう少しで十年になるわけですが、核兵器廃絶はともかく、通常兵器の廃絶にまで同意してくださる方はいないようです。

 核兵器の出現によって、兵器によって国を守るという思想は天井に達したと、私は考えています。問題はそこから先で、核兵器だけを廃絶するのでは(その仮定も非現実的なのですが)、また別の原理による大量破壊兵器が出現するだけです。根底から、兵器によって国を守るという思想そのものを変えなければ同じことの繰り返しです。

 では、兵器を廃絶するとして、何によって国や人を守るか。十年考えていまだに明確な結論は出ていないのですが(その中間報告は、私の博士論文をお読みください)、物理的ではなく心理的なもの、それも死の恐怖よりも気概に訴えるものと、あたりをつけてはいます。現在準備中のいくつかの論文(「野ばら」論、「烏の北斗七星」論、第二の小林秀雄論)を書き上げることで、少しでも明確にしていきたいと思っています。