現代の平和学や国際政治学にも、もちろん注意は怠ってはいないのですが。
過去、核時代以前の平和主義者たちの言動に学ぶという方針を、私は主にとっています。向戌、アリストパネス、矢野龍渓、福地桜痴、木下尚江、村井弦斎といった人々の名を当ブログがしばしば言及するのは、核時代以前にも絶対平和主義の系譜は存在し、それぞれ欠点を持ちつつも、現代の平和主義者が学ぶ点があると思うからです。
その一方、安全な場所から戦争を煽り立てて利益を得る人間も、核時代以前から(もちろん核時代以後にも)存在しました。小林秀雄については去年の論文で書きましたが、未見の資料次第ではもう一本書くことになるかも知れません。もしかしたら柳田国男についても。