核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

遠回り

 中国のレーダー照射。北朝鮮の核実験。シリアの内乱。そうした切実な問題をさしおいて、なにがデカルト省察だ。そう思われる方も多いかもしれません。
 われながら遠回りだとは思いますが、目的を見失っているわけではありません。目的とは、文学研究者の立場からの平和学構築です。
 なぜ志願兵デカルトは晩年になって反戦劇を書いたのか?(スウェーデン女王の依頼ではありましたが、やっつけ仕事でないのは確かです)。
 なぜ国家主義者だった福地桜痴村井弦斎は、晩年になって非暴力・平和主義に転じたのか?
 なぜ家族には細やかな心くばりを見せる大江健三郎が、公的な問題になると無節操な事大主義に陥ってしまうのか?
 なぜ木下尚江は幸徳秋水らの直接行動主義に与しなかったのか?
 いろいろ扱ってきましたが、問題意識は一貫しているつもりです。暴力によらずして暴力を止める方法の確立。
 中間報告として、現時点でのキーワードを列挙しておきます。気概。痛ましさ。メランコリー。