われながら遠回りだとは思いますが、目的を見失っているわけではありません。目的とは、文学研究者の立場からの平和学構築です。
なぜ家族には細やかな心くばりを見せる大江健三郎が、公的な問題になると無節操な事大主義に陥ってしまうのか?
なぜ木下尚江は幸徳秋水らの直接行動主義に与しなかったのか?
いろいろ扱ってきましたが、問題意識は一貫しているつもりです。暴力によらずして暴力を止める方法の確立。
中間報告として、現時点でのキーワードを列挙しておきます。気概。痛ましさ。メランコリー。