核兵器をなくすには、通常兵器をなくすことも視野に入れなければならない、というのが、私の信念です。
ロシア中国北朝鮮が核兵器をふりかざして恫喝しているのに、何を時代錯誤なことをと思われるかも知れません。いえ、だからこそです。核兵器に核兵器で対抗しようとすれば、よくて相手方も核兵器の増強をもって応じるだけです。悪ければ日本が核を配備した、まさにその瞬間を狙われる可能性すらあります。
兵器からの防衛に兵器をもって応じるという、古来からの発想そのものをあらためる必要があります。当ブログで何度も述べてきたように、古代の向戌(しょうじゅつ)、アリストパネス、そして近代日本の木下尚江や村井弦斎といった先進的な平和主義者は、戦争を止めるための軍備という考えそのものに異議を唱え、軍備の撤廃による平和を模索してきました。
そして2022年の今日でも、軍備によらない「戦争の止め方」を追求している人間は、少なくともここに一人はいることを、知って頂きたいものです。