風呂場の鏡で見る分にはそうでもないと思っていたのですが、ZOOMで自分の動画を見ると、つくづくおっさんになったことを自覚します。
当然、他者の眼に映っているのはZOOMのほうです。真を写す術というのは残酷なものです。
村井弦斎の「写真術」にも、白黒写真を鉛筆などで「繕(つくろ)う」、つまり補整する技術の話が出てきます。真を写すカラー写真術よりも、むしろ真を写さない白黒修正写真のほうが先行していたわけです。
そのへんの機微を扱った実例がいくつかあれば、論文になるのですが。最初は「御真影」製作のいきさつ(明治天皇を描いた肖像画を写真に撮った)を考えていましたが、特殊なケースにすぎるようです。