核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村上祐紀「明治キリスト者の公共性 ―木下尚江『霊か肉か』」

 拓殖大学論集. 人文・自然・人間科学研究 = The journal of humanities and sciences (45), 142-158, 2021-03-25

 

 久しぶりに、文学研究への意欲をそそられる論文にめぐりあいました。

 木下尚江は日露戦争期に反戦小説『火の柱』、『良人の自白』を発表したキリスト教社会主義者ですが、第三作『霊か肉か』以降の作品についてはあまり研究が進んでいません(私も気にかけてはいたのですが)。その第三作を正面から扱ったご論文です。