核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

PC-8801用ゲームソフト『日本の首領 首相の犯罪』(1983(昭和58)年)

 今から四十一年前、パソコンというよりも「マイコン」という呼び名が一般的だった時代のコンピューターゲーム。私はPC-8801を持っていなかったので実プレイはしていませんが、テレビのマイコン番組で、「ハチの一刺し!」とかいいながら画面の中の容疑者を問い詰めて、赤くさせたり青くさせたり(カラー画面だったのです)しているのを見て、面白そうに感じた記憶があります。

 当時のさらに前に話題になったロッキード汚職事件(詳細はご検索ください)で、裁判になった田中角栄(たなか かくえい)元首相を有罪に持って行くというゲームです。当時のマイコンゲーム界は暗中模索、五里霧中、玉石混交の状態で、こういう変わり種のソフトも出たのです。2024年に『日本の首領 首相の犯罪』なんてゲームを出したら、制作者のほうがリアルで有罪に持っていかれかねません。

 光栄(現コーエーテクモゲームス)が、今日まで続く『信長の野望』シリーズの第一作を出したのも、この1983年。当時、この会社(というより社長のシブサワ・コウ氏)も歴史ゲームに限らず、いろんなジャンルを攻めていました。団……じゃないダン、そう『ダンジョン』という、地下迷宮のマップを描くとたたみ一畳分になるとかいう、壮大すぎるファンタジーRPGも、他社にさきがけて開発していました。

 光栄の歴史ゲームや「リコエイションゲーム」シリーズについても語りたいことは多いのですが(無双系は嫌いじゃないけど苦手です)、またいずれ。