核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2013-11-04から1日間の記事一覧

村井弦斎『日の出島』「高砂の巻」その4 弦斎落語「金本位」「葉煙草専売」「臥薪嘗胆」

この村井弦斎ってえ御仁は、何かといえば「文明流」に「改良」するのが大好きなお人で。そんな弦斎の改良落語、さわりの部分だけ紹介します。 ※ ・「金本位」 (金本位制の意味がわからず、世の中は金ばかりになると思い込んだ夫婦。ふきんやぞうきんを集め…

村井弦斎『日の出島』「高砂の巻」その3 「アルミニユーム」

「アルミニユームは鉄よりも非常に軽くつて鉄よりも非常に堅い鉱物だし、到る処の土中には採り尽くせぬ程ある物だから、それを鉄に代用する時代が来れば鉄の時代は変じてアルミニユームの世界となる。今日は亜米利加に一ヶ所製造所があつて専売特許で製出し…

村井弦斎『日の出島』「高砂の巻」その2 薫少年の小説「朝日丸」

下宿に押しかけてきた不良書生たちに、書きかけの小説を見つかってしまった馨少年。雲岳女史に大声で朗読されるはめになります。 南北朝時代。捕虜になった南朝の武将、本間資氏(ほんますけうじ)は、息子の朝日丸もろとも北朝の赤崎基重(あかさきもとしげ…