核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

村井弦斎『日の出島』「朝日の巻」 その1 進化論

博士論文の第五章でも引用しました、人類の未来を雲岳女史と愉快な仲間たちが大胆に予測する一節。ようやくここまでたどりつきました。今回は新聞連載版より引用。 ※ 「僕は何うかして人間の身体に羽の生へる工風がして見度いのです。尤も西洋ではヤレ風船の…

村井弦斎『日の出島』「曙の巻」 その7 「郵便物紛失」(最終回)

お富嬢からの緊急の蓄音器通信を聞くために、東京に集結した発明会の面々。しかし、かんじんの録音盤を郵便局が紛失したらしく、会議は大騒ぎになります。 ※ 「私の知つて居る小説家に五年も六年もかヽつて一大長篇を書いて居るものがありますが其人の話にも…

村井弦斎『日の出島』「曙の巻」 その6 「六万年」

お富嬢から緊急の蓄音原版を受け取った雲野博士。さっそく上京してロシア軍の情報を公表すべきだったのですが、京都に遺したなじみの芸者、琴次(ことじ)のことが気にかかります。 ※ 「琴次の言葉に一日逢はざれば千秋の如しと云つたが十日逢はざれば万秋の…