核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-11-21から1日間の記事一覧

石原莞爾『最終戦争論』(一九四〇(昭和一五)年)

前回までの経済話とは無関係です。唐突に必要が生じて、青空文庫で読み返しました。満州事変のきっかけを作った陸軍軍人の、代表作とされる講演。 最終核戦争を予言しているとか、その後の世界平和まで予言しているとかいって石原を天才扱いする傾向もあるよ…

アリストパネスの『プルートス』は、「パターナリズム」を論じていたのでは?

古代ギリシアの喜劇詩人アリストパネスの最後の作品、『プルートス』(富の神)については、以前に扱いました。 アリストパネス『プルートス』(紀元前三八八年 『ギリシア喜劇全集4』(岩波書店 二〇〇九)より) - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブ…

命がけの危険を冒す自由(ハイエク『自由の条件』より)

ハイエク『自由の条件』はデジタルコレクションでは読めなかったので、柄谷行人『〈戦前〉の思考』(講談社学術文庫 二〇〇一)から孫引きします。 ※ 自由主義者のハイエクはこういっています。《われわれは自由であっても、しかし不幸であることがありうる…