核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

石井研堂 『明治事物起源』全八冊 ちくま学芸文庫 1997

 石井研堂碇ゲンドウって似てるな。という一日遅れのネタはともかく、明治研究を志す者にとって必須のデータベースです。
 「万歳の始め」「秘密探偵業の始め」といった感じで、明治期に新しく始まった物事の由来を大量に集めた本です。
 『まんがはじめて物語』の明治限定版と言えば、わかる人にはわかるかも。お若い方はごめんなさい。
 
 「お姉さん。今日は立憲帝政党のはじめてを見に行こうか」
 「ねえモグタン。ここはどこ?」
 「ここは2巻の242ページ。明治15年3月18日、福地源一郎、水野寅次郎、丸山作楽が党議綱領を発表したところなんだ」
 
 こうしたデータベースの常として、その後の研究で古くなった箇所もあるでしょうが、そういうのは訂正・更新すれば済むことです。できたら座右に置いて、発見した新事実のメモをあちこちにはさんでおきたいですけど、全部買うと8000円超なんだよなあ。またの機会に。