核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『国際政治事典』より 「安全保障のジレンマ」

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 (前略)このように、自国の「安全」を本来は確保するための軍事力が、結果的に自国の「脅威」認識を拡大するというジレンマを生むことになる。ピストルを持つ敵同士が双方ともに脅威を感じる理由は、相手ではなく、自分がピストルを持っていることに起因するように、安全であろうとするための政策が、逆に当人の安全を低下させてしまう矛盾をこの論理は有している。
   伊藤剛「安全保障のジレンマ」 『国際政治事典』 弘文堂 二〇〇五
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 ピストルを持つ相手の前で、いかにしてピストルを捨てるか、それが問題です。